コンテンツにどんなタイトルをつければ検索でヒットしやすいだろうか?
オンラインでコンテンツを出している人なら、悩んだ数は一度や二度ではないはず。本記事ではコンテンツのタイトルのつけ方について考察していきます。
■フォーブストップ10マーケターの考え方
アメリカのニール・パテル氏はフォーブスのトップ10マーケターです。日ごろからX(旧Twitter)でSEO対策やオンラインマーケティングについて多く発信されています。
ちょうどパテル氏の面白い投稿があったので、下記に引用させていただきます。検索される側がどうあるべきかの本質が書いてありますので、まずはこれを読んでみてください。
Google では 1 日に 85 億件の検索が行われています。
そのうち 8% (6 億 8,000 万件) が質問です。
人々は検索を実行するとき、キーワードについて考えているのではなく、問題の解決策を探しています。
問題が発生した場合、検索クエリが質問である可能性が高くなります。
したがって、キーワードではなく質問を中心にコンテンツを作成すると、未開発の SEO の大きな機会が得られます。
※一部省略、原文は英語
このパテル氏の投稿では、以下の点が言及されています。
- 検索する際、人は解決策を求めている(キーワードではない)
- 質問文で検索している可能性が高い
- したがって、キーワードではなく質問を中心にコンテンツを考えると良い
この見解は日本でも確かに見られていて、例えば意味を知らない言葉をGoogleで調べようとした際、「忖度」ではなく「忖度とは」のように「とは」という疑問形式で検索する場合も多いのではないでしょうか。少なくとも私は「とは」を多用しています。
確かに検索結果に自分と同じ疑問が書かれたリンクがあったら、問題解決のためには迷わずそれをクリックしてしまいます。そのような経験、ありますよね?
■AIからの検索も視野に入れる
今ではChatGPTのような生成AIに質問する機会も増えました。Googleの検索サイトにわざわざ行かずとも、AIに「超ひも理論についてわかりやすく説明しているサイトを教えて」と質問を投げかけて答えを得られるようになったのです。
質問されたAIはこの質問を解決できる答えを探す訳ですよね。つまりそれは、この質問を解決できる高品質なコンテンツをAIが探し、優先順位をつけて、より良いものを質問者にリストアップするということ。AIのお眼鏡にかなうには、質問ありきでコンテンツを作っておかなければならないということです。
■質問文をタイトルにしてみる
パテル氏の投稿を見て、私も早速このブログで試してみました。前回の記事のタイトルは「【回答します】起業するならどの分野がいいですか?」です。質問形式に全振りしてみました。
あまり良いデータではないので、ざっくり感触を見る程度にはなるのですが、下記のグラフのように上記の記事を投稿してから(赤い矢印)アクセス数が伸びました。
私の感覚としましては、人気のあるキーワードと多くの人が疑問に感じていることをタイトルに反映させたので、アクセス数が増えたように感じます。
■タイトルはコンテンツの存在意義を表す
より多くの人の目に触れるには、どのようなタイトルにしたらいいか。そう考えたとき、パテル氏も言及している通り、タイトルだけではなく、コンテンツ自体にもしっかりとフォーカスするようにしてください。
まずそのコンテンツは何のためにあるのか。仕事に直結するコンテンツであれば、問題を抱えた人の解決策である必要があります。
つまりタイトルに先行して、質の高いコンテンツであるかどうかが重要です。そしてそのコンテンツが「どんな問題を解決するコンテンツなのか」を教えるためのタイトルを考えなければならないのです。
ターゲットの疑問▶それを解決するコンテンツ作成▶タイトル決定
上記のようなフローでタイトルは決定される必要があります。
したがって、コンテンツ作成時から「ターゲットの疑問や悩み」に焦点を当てて作成しなければならないのです。
そしてそのコンテンツを分かりやすく表現したものがタイトルとなるわけなのです。
■まとめ
前述のように、現代はタイトルだけで人を惹きつけることはナンセンスな時代となりました。コンテンツ自体の質が問われてきているのです。そしてそのコンテンツがどのようなものかわかりやすく表現したタイトルが、検索で上位に表示されるのです。
まずは「誰のどんな悩みを解決するコンテンツなのか」を考え、質の良いコンテンツを作成し、その上で適切なキーワードを盛り込みながらわかりやすいタイトルをつけること。
これが小手先のスキルではない、本質をとらえたタイトルのつけ方なのです。