【起業・転職・キャリアアップ編】自己ブランディングの先に何があるのか
私は自己ブランディングを全力でお勧めしているわけですが、「では自己ブランディングをすればどうなるのか?」という問いに答えていこうと思います。
本記事では起業、転職、キャリアアップの3パターンの場面での活用方法についてお伝えいたします。
1、起業
起業において自己ブランディングは必須です。もし自己ブランディングをせずに起業しようものなら、あっという間に挫折するでしょう。
なぜそう言い切れるのかというと、私はそういう事例を多く見てきたからです。
多くあったのが、「とりあえずSNSビジネスで稼ぎたい」という人たち。「とりあえず独立しよう」も似たようなものですね。
こういう人たちは「起業したい」「独立したい」「とにかく稼ぎたい」という思いが先走ってしまい、職種選びを誤ったり、そもそも起業や独立には血のにじむ努力が必要だという考えが欠落したりしています。
残念ながらそのような一朝一夕で考えた計画は非常に脆く、あっという間に崩れ去ります。
ではどうすれば良いのか。
「何があってもこれをやり抜く」という信念が必要であると認識したうえで、自分が本当にやるべきことか、本当に自分が台頭していけるフィールドであるか検討することが必要になります。
それを熟考する時に大いに役立つのが自己ブランディングです。
- 自分の持つ潜在資産は何か
- 自分は何者であるべきか
- 自分には何を解決する力があるのか
- その仕事は本当に求められているのか
- どこで活動すれば人の目にとまるのか
- どのような方法で目立ち、顧客に認識してもらうか
自己ブランディングをする過程で、これらの問いに答えていくことができます。
答えを導き出す過程で自分と真正面から向き合うことになるので、適当な答えではなく、熱意と共に芯と筋の通ったアイディアをまとめることができるのです。
もちろん自己ブランディングの過程で自分に足りないものも見えてくるでしょう。その時はそこを強化するように学べばいいのです。
このように、起業の前段階で自己ブランディングをすることによって、戦略的なプランを立てることが可能になり、脆くはない強固な足場づくりをすることができるようになるのです。
2、転職
転職での自己ブランディングは、何を生み出すのでしょうか。
ではそもそも転職する理由について考えてみましょう。前の職場が合わなかったから? もっとお給料を上げたいから? 家族の事情で引っ越すから職場を変えなければならないから?
どんな場合でも中途採用であれば、履歴書に加えて職務経歴書が必要になり、志望動機や自己PRを面接で答えられるようにしなければなりません。
それをするためにはこれまでの仕事の成果や持っているスキルを棚卸しする必要があります。そんな時に自己ブランディングの作業が役に立つのです。
また、転職の際に業界や職種を変えることもあるかもしれません。その際は「その業界または職種が本当に自分に合ったフィールドなのか」ということを熟考する必要があります。
「なんとなく魅力的だから」「お給料が高いから」「今の職場以外で働けるならどこでもいい」そんな気持ちで仕事を選んでしまうのは、さらに転職を重ねてしまう未来が待っているだけなので避けましょう。
ではどうすればいいのかというと、ここでも自己ブランディングです。
- 自分の潜在資産を確認する(スキルや人脈の棚卸しをする)
- 自分が何者であるべきか考える
- 心の底から求めている自分の未来の姿を考える
- そのフィールド(業界、職種、職場)がなぜ適切か考える
- その仕事で自分はどのように活躍できるのか考える
- その仕事で自分に足りない部分を認識し、解決策を考える
自己ブランディングをする中でこれらの答えを導くことにより、仕事選びを慎重かつ適切に進めることができます。
そしてここで導いた答えを履歴書、職務経歴書、面接で自らの言葉でまとめることにより、ミスマッチを防ぐことも可能です。何より、ここまで自分や仕事について掘り下げることができれば、選考において一目置かれる存在となり転職の成功率も上がるでしょう。
3、キャリアアップ
キャリアアップにおいてまず考えなければならないことは、下記の通りです。
- 何のためにキャリアアップしたいのか
- 求めているものと、その優先順位
- 潜在資産の棚卸し(スキル、人脈など)
- どのような存在になりたいのか
- 長期的な目標と短期的な目標
- キャリアアップにおける有利な点
- キャリアアップにおける足りないもの
- それを補うための解決策
これらこそまさに自分を見つめ直さなければ出てこない答えです。
単に「昇進したい」「給料を上げたい」「良いポジションにつきたい」というような抽象的な考えでは、「そうなるためにはどうすれば良いのか」というところまでたどり着くことができません。
まずはなぜキャリアアップしたいのかを自分に問うてみましょう。キャリアアップの裏側にある自分が本当に求めるものが何かを見極めておかないと、その望みをかなえることはできません。
キャリアアップの真の目的を明らかとし、それが今の環境で叶えられるのかどうかも検討のひとつに入れなければなりません。自分の真の目的が今の職場で叶えられるのか、それとも転職や起業などの新たな道を探すべきなのか、そういう部分も見つめ直さなければならないはずです。
ということは、やはり自己探求をし、真の自分の想いを露わにしなければ目標設定すらできませんし、適切な解決策も出せません。そのためには自己ブランディングを行うことで、本当に叶えたい自分の姿を具体的に設定しておかなければならないのです。
まとめ
以上が起業、転職、キャリアアップで自己ブランディングが必要な理由です。
自己ブランディングは「自分が何者で、何ができるのか」「自分と言えば何なのか」に答えるためのワークです。
この記事で挙げた問いかけは、どれもパッと答えられるものばかりではなかったでしょう。むしろ答えるためには頭をひねり、自分自身を見つめなければならず、難産となることでしょう。
しかしそうして自己ブランディングをした先に、あなたが求める未来のための明らかな目標と、目標を叶えるための道筋が、光り輝いて見えるようになるのです。闇雲な人生からはサヨナラです。
ぜひ自己分析→自己探求→自己ブランディングの流れで、自分が本当に求めているもの、未来、自分の姿をあぶりだし、叶えてください!