【あなたは大丈夫?】オンラインビジネスの集客において”SNSのフォロワー数”より大切なもの
昨今、個人のSNS起業やオンライン起業がブームになっています。それは現代日本の未来に不安を抱く人がいる一方で、個人が企業と同等なツールを使用できる環境になったからでもあります。
中でもSNSを使用したビジネスは手軽な印象なのもあって(本当は全く手軽ではないですが)、日々多くの人が挑戦し始めています。
そんなSNSビジネス界やオンラインビジネス界において、SNSの重要性は非常に高まり、フォロワー獲得に躍起になっている人々は探さずとも目に留まってしまいます。
数年前は、フォロワー数がオンラインビジネスを大きく動かす要因の一つでした。しかし今は違います。時代と共にマーケティング手法も変わりゆくものなのです。
本日はフォロワー数よりも何が大切になったのかについて、まとめさせていただきます。
SNSのフォロワー数は重要ではなくなってきている?
オンラインマーケターのニール・パテル(Neil Patel)さんのX(旧Twitter)の投稿を一部引用させていただきます。
誰もがより多くのフォロワーを望んでいます。そうですね、3、4年前なら、フォロワーは素晴らしい、と私は言いました。
しかし、もうそうではありません。ソーシャルプラットフォームの仕組みに大きな変化が起きています。
SNSが時間をかけて実現したのは、ソーシャル メディアの民主化です。
言い換えれば、フォロワーが 1,000 人であろうと 1,000 万人であろうと、SNSは気にしないのです。
彼らが気にしているのは、あなたのコンテンツを見た人の何パーセントがそのコンテンツに関与しているかということです。
エンゲージメントは通常、次のような項目によって測定されます。
- 視聴時間/離脱ポイント
- いいね
- コメント
- 共有
あなたのコンテンツのエンゲージメント率がSNS上のどのコンテンツよりも優れている場合、彼らはあなたのコンテンツを全員に表示し始めます。
特にあなたをフォローしていない人たちに。
このようにして、フォロワーがほとんどいない、またはまったくいない場合でも、大量のビューを獲得できるのです。
何百万人ものフォロワーがいるにもかかわらず、閲覧数や「いいね!」がほとんど、あるいはまったく得られない人もいるのもこれが理由です。
フォロワー数を気にするのはやめましょう。 役に立たない指標です。
そして、コンテンツの品質に焦点を当て始めてください。
(※一部省略、原文は英語)
このように話すのはニールさんだけではありません。すでに日本のSNS業界でも、気づいた人は声を上げ始めています。
全てはニールさんが上記の投稿で語ってくれています。
だからあなたも、すでにフォロワー至上主義ではなくなっていることにまずは気づきましょう。
フォロワー数より大切な事とは?
ニールさんの投稿引用文の中でもあるように、今大切になっているのはコンテンツの質の高さです。
現在XのSNSビジネス界隈でも、まだフォロワー獲得のためのノウハウや、それを実行している人々、エンゲージメントを上げるためだけの質の低い投稿が溢れています。
例えばどんなものかというと、下記のようなものです。
- 挨拶だけ
- プロフィールに誘導するため、重要な部分をプロフィールに書き、プロフィールへ誘導するだけの投稿
- 「お互いにいいねやリポストをし合いませんか?」という勧誘
- フォロー周り、いいね周り、コメント周りの作業
- 「交流会」という名目でリプライを稼ぐ手法
- 内容の薄い機械的なDM
SNSをどう活用するかは人それぞれなので、上記のことをしている人が一概に悪いというわけではありません。
しかしSNSを活用したビジネスという観点から言うと、ビジネスには活用できない的外れな行為になってしまっているのです。つまり、このような手法で集めたフォロワーは、ビジネスの観点では「質の低いフォロワー」という位置づけになります。
質の低いフォロワーとは?
ビジネスの観点で「質の低いフォロワー」と言うのは、あなたのビジネスに関して関心度が低いフォロワーのことです。
フォロワー数の多いアカウントには、人が集まってきます。
なぜなら、そこでコメントすれば多くの人に自分の存在を知ってもらえますし、インフルエンサーの投稿を引用リポストし、運よくそのインフルエンサーにいいねやさらなるリポストをしてもらえれば、自分の知名度が上がる(と思っている)からです。
そして、前述した内容の薄い方法でがむしゃらに短期間でフォロワー数を増やしたところで、自分の知名度を上げたい人が少なくない割合で増えてしまうのです。つまりキズのなめ合いをするようなアカウントに仕上がってしまうわけです。そんな方法で集めたフォロワーの中に、あなたの商品を買ってくれる人は何人いるでしょうか?
フォロワー数よりも大切にすべきもの
ではあなたの商品を買ってくれるフォロワーを増やすにはどうしたら良いでしょうか。
ずばり、コンテンツの質を上げることです。
Xであれば有益な情報を発信しなければなりませんし、Instagramでも有益なリールやフィード、ストーリーズでなければなりません。私のように「コンテンツ作成」に振り切ってブログを書いてみるのも一つの案です。本や動画でも良いでしょう。方法は多岐にわたります。
ニールさんだけでなく、世界的に有名な講演家でありビジネスコンサルタントであるマーク・W・シェイファーさんも、著書の中(しかも序章)でこのように語っています。
重みを醸すだけの広がりのある分野において、何かで名を知ってもらう必要がある。違いの際立つコンテンツをつくり、行動を起こしてくれるオーディエンスを集める必要があるのだ。
引用:『知られる力(和訳版)』マーク・W・シェイファー
素晴らしい内容のコンテンツの発表を続けていれば、虚しいフォロワー集めの”作業”をせずとも、自然と人が集まってきます。それも、あなたの生み出すものに「価値」を感じた人々が。
そういう人の中から「この人の商品は良いものに違いない」「ぜひお金を払ってでもこの人の商品を手に入れたい」と思う人が出てくるのです。
このような意欲の高い――つまり質の高いフォロワーは、いいね周りやコメント周り、傷の舐めあいのような作戦では手に入れることはできません。
どのように良いコンテンツを生み出すか?
ではどのように人を惹きつけるコンテンツを生み出すのか。
それは学び続けることです。その学びを発信し、そこに自分の見解やデータを織り交ぜながら発信するのです。
いくらそのフィールドが自分の専門分野であろうとも、常識は時代と共に変わりゆくものです。言葉ですら流動的です。私が中学生の頃に流行った「チョベリグ」なんて、すでに戦慄するほどの死語です。「激おこぷんぷん丸」はどうですか? 日本語ですら、ものすごい速度で変化しているのです。
だからこそ常にアンテナを張っておく必要があり、変化に敏感でなくてはなりません。自分の分野だからといって怠けることはできないのです。他人が語る常識こそ真髄だと思ってはならないのです。常に主観的に変化をとらえ、それに意見を持っておかなくてはいけないのです。
日々そのようにアンテナを張り思考をして過ごす中で、良いコンテンツは生み出されます。情報収集と思考で怠慢をしないことです。受動的ではなく、常に能動的に動くのです。
そこまでしなくては、良いコンテンツをつくることはおろか、ビジネスなんてできたものではありません。
鋭敏な毎日を過ごし、思考しましょう。そうすれば「あなたにしか生み出せない良質なコンテンツ」ができ、人が集まってくることでしょう。